盛岡大付(岩手)のドラフト候補右腕松本裕樹(3年)が今日13日からブルペン入りし、16日の東海大相模(神奈川)との初戦へ調整を始めることになった。12日に兵庫・西宮市内で行われた練習には参加せず、体のバランスを整える整体治療を受けたという。関口清治監督(37)は「(キャッチボールが)しっくりこないようで、本人が『力の入れ具合が今までと違う』と言ってきたから」と治療を勧めた理由を明かした。状態を確認した上で問題がなければ、明日14日には紅白戦に登板する見込みだ。

 7月24日の岩手大会決勝で右肘に痛みを感じていた。途中からテーピングをして完投したが、それ以降は大事を取って1度も投球練習をしていない。2日の大阪入り後もマッサージや電気治療を続け、現在は痛みも全くない。疲れをとり、体を整え、万全を期して最終調整に入る。

 試合3日前からの投球再開になるが、昨年までは野手としての出場がメーンだったため、短期間で仕上げるのが松本のスタイルだ。狐崎楓月捕手(3年)は「試合に合わせてきてくれるはず」、関口監督も「紅白戦では全力で投げてくれる」と信頼を置く。150キロ右腕がいよいよ甲子園モードに入る。【高場泉穂】