<全国高校野球選手権:敦賀気比7-2八戸学院光星>◇22日◇準々決勝

 自慢の「ノンストップ打線」がさく裂した敦賀気比(福井)が、19年ぶりの4強進出を決めた。初回、2死一、二塁で5番峯が左翼スタンドへ先制の3ラン。「当たった瞬間完璧だと思った」。勢いづいた打線は4、5回にも加点し、11安打7得点で4試合連続2桁安打をマークした。

 北陸初の優勝旗まであと2勝だ。前日21日の練習後、主将の浅井洸耶内野手(3年)は東哲平監督(34)に呼び出された。「このチームは優勝できると他の選手にも伝えてくれ」。指揮官の口から初めて「優勝」の2文字が出た。浅井は「驚きました。でも、気持ちが入りました」。チームで名付けた4試合62安打49得点の「ノンストップ打線」で強豪・大阪桐蔭に挑む。【小杉舞】