<全国高校野球選手権:日本文理5-1聖光学院>◇22日◇準々決勝

 聖光学院(福島)が71年の磐城以来、福島県勢43年ぶりのベスト4入りを逃した。

 聖光学院の「福娘」が勝利を信じて最後まで声援を送った。部員161人の中で紅一点の斎藤和季マネジャー(3年)は、アルプスで黄色い法被を着て選手を後押し。今年1月に西宮神社の「福男選び」で一番福を獲得した、2学年上の同校OB京田世紀さん(19)から託されたものだった。入学直後から志願して4カ月の見習い期間を経て、同校7年ぶりの女子マネジャーに就任。明るい笑顔で大所帯を支えた。3年連続の甲子園で、最後の夏に同校初の夏3勝。「160人の名前を覚えたのは大変だったけど、1日1日が楽しくて仕方がなかった。自分たちの代でも甲子園に来られて最高にうれしかった」と涙をこらえた。