今秋ドラフトの1位候補に挙げられている佐野日大(栃木)田嶋大樹投手(3年)がプロ志望届を提出しないことが3日、分かった。卒業後の進路は社会人チームの強豪、JR東日本を希望しており、3年後のプロ入りを目指す。

 最速145キロの直球と縦、横、斜めと3種のスライダーを武器に、今春のセンバツでは4強入りの原動力となった。2季連続の甲子園出場を狙った今夏は、県大会決勝で作新学院に敗れ、田嶋は左脇の下を痛めて5回1/3を2失点で途中降板した。検査の結果、大事には至らず、8月には練習を再開。同月下旬には自宅から寮へ戻り、投球練習を再開した。

 プロ志望届を出せば1位指名は濃厚だったが、本人と家族の希望により社会人チームへ進むことになった。高校生NO・1左腕が抜け、各球団のドラフト戦略に影響を及ぼしそうだ。