<高校野球山形大会:米沢中央7-1羽黒>◇28日◇3位決定戦◇荘銀・日新スタ

 米沢中央が羽黒に逆転勝ちし、2年ぶり4度目の東北切符を獲得した。

 米沢中央が、初回から鮮やかな逆転劇で東北大会出場を決めた。前日27日の準決勝から打順を1つ上げた6番市川和平(かつひら=2年)が、左足首の捻挫をものともせず、色摩孝二監督(44)の起用に応えた。1点を先制された直後の初回裏2死満塁、左中間を破る走者一掃の逆転三塁打を放った。試合後、足首にぐるぐる巻きのアイシングをした市川は「試合中は痛みは感じませんでした」と笑顔を見せた。

 投げては平純也(2年)が6安打9奪三振でエースの役目を果たした。夏は背番号11で2回戦の鶴岡東戦に3番手で救援。0-9から失点し、5回サヨナラコールド負けの悔しさを味わった。この日、4試合連続の先発で完投した平は、東北大会へ向け「打たせて取るピッチングで、まず1勝したい」と上位進出を目標に掲げた。【佐々木雄高】