<高校野球秋季近畿大会・大阪府予選:大阪桐蔭11-4PL学園>◇4日◇決勝◇舞洲

 甲子園夏春連覇を目指す大阪桐蔭が、3年ぶり6度目の優勝を飾った。今夏の大阪大会と同じPL学園との決勝。夏の全国制覇メンバー、青柳昂樹外野手(2年)の5打数4安打5打点の活躍などで圧倒し、今年の公式戦は無傷の31連勝だ。大阪桐蔭、PL学園、大商大堺が18日開幕の近畿大会(京都・わかさ)に出場する。

 季節は秋に変わっても、大阪桐蔭の強さは不変だった。藤浪(阪神)がエースだった11年以来の秋制覇。新4番・青柳が、今秋1号、高校通算9号を含む4安打5打点。単打でサイクル安打達成だった第5打席は中堅への大飛球に終わったが、視察の楽天愛敬スカウトが「来年の高校生(の候補)のいち推し!

 足も肩もあって打球の角度を見ても長距離砲になる力がある」と絶賛の活躍だった。

 9月28日の準決勝・大産大付戦終了時で秋は16打数5安打。3割1分3厘の打率に「感覚がおかしい」と悩んでいた。前に突っ込んで手打ちになる悪癖を矯正。右足に体重を残し、緩い球を引きつけて打つ練習に取り組んだ。練習を手伝ってくれたのは、中村誠前主将(3年)ら全国優勝の先輩だった。

 「引退した3年生がライバル校のデータ集めに球場に出向いてくれたり、後輩の打撃投手を務めてくれたりとずいぶん助けてくれました」と西谷浩一監督(45)は新旧チームの一体感を勝因にあげた。「近畿で勝ち、明治神宮大会で勝ち、センバツにつなげたい」と青柳。最強TOINは変わらない。【堀まどか】