最速157キロを誇る今秋ドラフトの目玉、済美(愛媛)・安楽智大投手(3年)が11日、プロ1年目から即戦力として活躍することを誓った。松山市内で、9月22日のプロ志望届提出後初めて取材に応じ「プロの舞台に挑戦したいので、12球団どこにでも行くつもりです」と、プロ1年目からのフル稼働を約束した。

 昨秋痛めた右肘の影響が気になるところだが、「右肘のことを気に掛けていただいていることは分かっていますが、即戦力でプロに行くつもり。1年目からバンバンやろうと思っています。プロで20年やれる投手を目指したい」ときっぱり言い切った。また、「日本でしっかり野球を学んで将来はメジャーにも挑戦したい」との夢も明かした。

 昨年はセンバツで準優勝。夏の愛媛大会で自己最速の157キロをたたきだし、秋のU18W杯(台湾)ではベネズエラ、キューバを無四球完封して日本代表の準優勝に貢献した。だが昨秋県大会での右肘痛の影響もあり、今夏は愛媛大会3回戦敗退など春夏連続で甲子園を逃した。「今年の夏も肘は痛くはなかったんですが、腕を振り切ることが出来なかった。もっと早く投げ始めていれば」と振り返った。

 先月下旬に右肘のMRIなどの精密検査を受け「異常なし」を確認。この日はブルペンで、中腰の捕手を相手に力のこもった投球を披露した。1年目からプロの中のプロを目指す。【堀まどか】