スーパーな太ももの1年生が全国舞台デビューで暴れ回る。14日から始まる明治神宮野球大会(神宮)に北海道代表で出場する東海大四が4日、大会登録メンバーを発表した。背番号13をゲットした酒本永遠(とわ)外野手(1年)は、大脇英徳監督(39)がスタメン候補に挙げる期待の1人。優勝した秋季全道大会では2年生で占めた先発メンバーに、割って入る可能性が高まってきた。

 鍛え抜いた下半身が、ひときわ目を引く。酒本は寿都中1年時に、ジュニアオリンピックのアルペンスキーで優勝。優勝後、すぐに競技をやめて野球1本にシフトしたが、東海大四に入学の際、数々の五輪選手を輩出している名門スキー部からも声がかかった。スキーで鍛えた太もも周りは、ユニホームの上からの計測だが70センチと“超高校級”だ。背番号16だった秋季全道大会では代打で2試合3打席の出場にとどまったが、大会後の練習試合で徐々に指導陣の評価を得た。

 最もチームが苦戦した秋の全道大会準々決勝、北見工戦で、好機を逸した悔しさを忘れていない。「全道ではいい場面で打てなかったので、神宮大会では自分の持ち味を出して、2年生に負けないくらいの気持ちで悔いのないようにしたい」と意気込む。

 加えて、新たに立花奏内野手、村瀬渉外野手、上野大貴内野手の2年生3人が初メンバー入り。チームは14日、中国地区代表の宇部鴻城(山口)と初戦を戦う。【中島宙恵】