第87回選抜高校野球大会(3月21日から12日間、甲子園)の選考委員会が23日、大阪市内で行われ出場32校が決定した。

 2年連続5度目の出場を決めた神村学園(鹿児島)の4番山本卓弥外野手(2年)が「リベンジ弾」での貢献を誓った。昨春、岩国(山口)から大会1号3ランを放ち初戦突破に導いたが、2回戦は無安打に終わり完封負けを喫した。雪辱の思いが強く「(本塁打は)1試合1本打つ気持ちでいきたい。バックスクリーンにたたき込みたい」と闘志をみなぎらせた。

 高校通算13本塁打だが自信はある。昨年、1本足からすり足に変更した打撃フォームや5台に増加した打撃マシンの打ち込みで、新チームになって9本を量産。秋の県大会では、初めて推定130メートルの中越え本塁打を放ち、手応えを深めた。進化を求め九州大会後に取り組んだ週4日のウエートトレが功を奏し、ベンチプレスは20キロ増の80キロを挙げるまでになった。

 成長著しい山本に、小田大介監督(32)は「彼の1本で流れが変わる。勝利の一打を期待したい」と信頼を寄せた。【菊川光一】

 ◆山本卓弥(やまもと・たくや)1997年(平9)9月3日、宮崎・日向市生まれ。大王谷小1年からウイングススポーツ少年団でソフトボールを始める。大王谷中では日豊ボーイズに所属。神村学園では1年夏からベンチ入り。好きな選手はオリックス糸井。家族は両親と兄3人。185センチ、85キロ。右投げ左打ち。