昭和の格闘家・力道山の孫にあたる田村圭投手(慶応=3年)は、5日目の第2試合に登場する。第80回選抜高校野球大会(22日から13日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が14日、大阪市内で行われ、田村擁する慶応(神奈川)は、21世紀枠の華陵(山口)との対戦が決まった。左肩の張りを訴えていた左腕は13日から投球を再開、相手が決まって全力投球を誓った。
照準が定まり、田村の表情が一層引き締まった。初戦の相手は21世紀枠で出場する華陵に決まった。「どこが相手でも倒すだけ。甲子園に出てくるチームはみんな強いですから」。抽選会の結果はこの日の朝、携帯サイトで知った。昭和の格闘家、力道山の血をひく闘魂エースは、自分の投球に集中することを誓った。
応援準備は整っている。甲子園を“闘魂応援団”で埋める計画が進んでいる。旅行代理店JTBと組み、同社内に「甲子園応援デスク」を新設。この日からツアー受け付けを開始すると、早速問い合わせが殺到した。45年ぶりだった前回出場時も多数の応援が集まったが、創立150周年の今季、さらなる人員でアルプススタンドを慶応カラーに染める。田村は「たくさんの人に見てもらった方がおもしろい」と大歓迎だ。
高知キャンプ後から張りを訴えた左肩の状態は「正直良くはないです」。この日も病院からグラウンドに駆け付けた。13日には捕手を座らせて、キャンプ後初となる30球の投球練習を行った。「10割の力で投げたけど、まだまだです。でも甲子園では、万全でなくてもその時の力を全部出すだけ」と話す。調整が遅れる田村にとって、大会5日目が初戦なのは吉報だ。
16日には帝京とのオープン戦に先発する予定。上田誠監督(50)は「今のチーム状態は最悪。全然気合が入っていない」と話す。田村も万全ではないが、悲そう感はない。モットーはエンジョイベースボール。調子は本番までに上げればいい。【前田祐輔】


