<センバツ高校野球:横浜2-6北大津>◇27日◇2回戦

 優勝候補の横浜(神奈川)は2-6で北大津(滋賀)に敗れて初戦敗退。

 横浜の「成瀬2世」土屋健二投手(3年)が7回5失点で初戦敗退した。北大津・石川にセンバツ通算600号のメモリアルアーチを献上。最後は中堅の守備に回り「今まで横浜の背番号1はみんないいピッチャーだった。こんな結果で情けない」と悔やんだ。

 同じ左腕のロッテ成瀬をお手本に、冬場にチェンジアップを覚えた。ビデオを見て、球の出どころが見にくい招きネコ投法を研究した。だが1点先取した直後の回に4失点。小倉清一郎部長(63)は「松坂とか成瀬は、ああいう場面でしっかり抑えていた。夏までに土屋に代わる投手を育てないと」と奮起を即した。

 松坂を擁した98年以来の春夏連覇を狙ったが、強力打線も2点に抑えられた。前日の慶応に続き、関東の優勝候補が初戦で姿を消した。渡辺元智監督は(63)は「このチームが優勝候補になるには荷が重すぎた」と夏の巻き返しを誓った。