日本高野連は30日、第81回選抜高校野球大会に21世紀枠で出場している利府高(宮城)のベンチ入りメンバーの1人が携帯サイト上のブログで1回戦の相手だった掛川西高(静岡)を侮辱する書き込みをしていたことについて、同校を口頭で厳重注意した。これ以上の処分はなく、31日の準々決勝で早実(東京)と対戦する。

 甲子園内で記者会見した利府高の菊地茂樹校長によると、開幕後の23日に選手の1人が掛川西高について「変な顔のやつばっか、笑

 昭和くさい」などと書き込んだという。25日に自分の判断で削除したが、27日に行われた掛川西高との試合後、ブログを見た人から利府高に「不適切な内容ではないか、しっかり指導するように」などのメールが数件届いた。

 学校側は宿舎の選手から事情を聴き、事実関係を確認した。54人の部員全員がブログを活用していたが、この事態を受けて閉鎖した。書き込みをした選手は「自分が逆の立場なら許せない。深く反省しています」と話しているという。同校は29日に日本高野連に事情説明し、菊地校長が掛川西高に電話で謝罪。30日には教頭が静岡県の掛川西高を訪れ、謝罪した。