21世紀枠でセンバツ(21日開幕=甲子園)に初出場する山形中央ナインに9日、バンクーバー五輪スピードスケート男子500メートルで銅メダルを獲得したOB加藤条治(25=日本電産サンキョー)から、硬式球10ダースが届いた。その後、ナインはバスで東京入り。10日に行われる、練習試合解禁後初のオープン戦(対創価=東京)に備えた。
「御祝
加藤条治」と書かれた箱を見て、ナインは興奮気味だった。120球で約13万円もの差し入れに奈良崎匡伸主将(2年)は「(銅メダリストが)応援してくれてるんですね…」と、しみじみと実感をかみしめていた。
加藤のレースが行われた日本時間の2月16日、カナダの先輩へ届け-とばかりに、野球部を含めた全校生徒が体育館に集まり、テレビ映像に声援を送った。そんな後輩たちに、所属会社から報奨金600万円を贈られた加藤は「山形中央がセンバツに出るので差し入れしたい」と話していた。銅メダリストの粋な計らいに庄司秀幸監督(33)は「すごいことですね。選手たちも、さらにやる気が出ると思います」と感謝した。
「条治球」のお披露目は12日の大阪入り後となる。庄司監督は「関東遠征では雨が降りそうなので」と話し、部員が大事そうに倉庫に入れた。“世界3位の贈りもの”にふさわしい場所は、17日の甲子園練習かもしれない。【三須一紀】

