<高校野球南北海道大会:駒大苫小牧6-3苫小牧東>◇28日◇室蘭地区代表決定戦

 南北海道5連覇中の駒大苫小牧は苫小牧東を下し、11年連続14度目の代表となった。

 駒大苫小牧は2年生の新戦力2人が活躍し、夏の第1段階をクリアした。3回、背番号14の木野田光紀二塁手が逆転の2点右前打。4回には背番号13の三浦隼刀一塁手が、2点三塁打で差を広げた。春の全道準々決勝で、北海に創部以来初の5回コールド負けを喫した王者。何かが変わらないと-。それを2人がやってくれた。

 木野田は今大会で初めてベンチ入りし、2回戦の苫小牧西戦でデビュー。三浦は春の地区予選で初ベンチ入りしたが、全道では外れこの日が初の試合出場。ともに打撃好調でスタメンに抜てきされ、しっかり結果を出した。茂木雄介監督(27)は「とりあえず勝てて良かった。新しい競争も生まれ、いい方向へ向いている」と話した。

 南北海道大会は6連覇がかかる。木野田が「また出してもらえたら、自分のできることを目いっぱいやる」といえば、三浦も「チャレンジャー精神で向かっていきたい」と声を強くした。競い合うのが伝統の駒苫が、円山までにまた進化する。