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5年ぶり木内常総コールド発進/茨城大会

ベンチから選手に指示を送る常総学院・木内監督(中央)
ベンチから選手に指示を送る常総学院・木内監督(中央)

<高校野球茨城大会:常総学院14-0茨城東>◇11日◇2回戦

 名将木内幸男監督(76)に率いられた常総学院(茨城)が好発進した。茨城東に14-0の7回コールド勝ち。12日に喜寿を迎えるベテラン監督は夏の大会5年ぶりの出陣ながら、いきなり19人の選手を起用する大胆采配を見せつけた。

 5年ぶりとなった夏の公式戦にも、木内監督に戸惑いはなかった。ベンチ入り選手の20人中19人を送り出し、16安打14得点のコールド勝ち。木内節も全開だった。「気の弱いやつにも経験を積ませることが出来た。マジックのネタ仕込みができたな」。

 2回、四球で初走者を出すと、すぐさま動いた。盗塁指令で無死二塁。バントはなし。強攻した5番飯田大祐捕手(3年)は期待通りに右前適時打を放った。「小さくなってんじゃねえよ。本塁打を打つぐらいのスイングしてみろ」。大会前、不振だった飯田には、監督のハッパが効いた。この回4安打で5点。早々と流れを引き寄せた。強攻策は選手の動きを見た木内監督の判断だった。「1、2番が四球で塁に出ることを意識しすぎてカウントを悪くしていた」。1回は3者凡退。積極性を忘れた選手に、バントなしを宣言していた。

 投手もこれまた大胆な起用だった。1年生の左腕長谷川悟を先発させると、4回を4安打無失点。2番手には公式戦初登板の真下光翔(2年)も指名、すると3回を1安打無失点に抑えた。孫といえるほど年の違う選手たちも、ベテラン監督の期待にこたえた。

 12日には喜寿、77歳の誕生日を迎える。島田隼斗主将(3年)は「誕生日前日にささげる勝利」と話した。もっとも木内監督は「監督をやってるときは76歳じゃないよ。ユニホーム着たら六十数歳のつもり。病気だって病気じゃなくなるんだ」と豪胆に笑う。そしてこう付け加えた「オレ色に選手が染まればもっと強くなるよ、このチームは」。名将の夏が始まった。

 [2008年7月12日8時34分 紙面から]



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