仙台育英は「ボブ」が締めた/宮城大会
<高校野球宮城大会:仙台育英9-3名取北>◇12日◇3回戦
3年連続の甲子園へ、頼もしい秘密兵器だ。仙台育英は9-3で名取北に勝利。1年生左腕の木村謙吾投手が3回1安打無失点と好リリーフし、逸材ぶりを見せつけた。2季連続の甲子園を目指す東北も3-1で利府に勝利。エース萩野裕輔投手(3年)が、苦手とする利府打線を相手に粘りの投球を見せた。
先輩をうならせる好投だ。6点差で迎えた7回。木村がマウンドに上がった。「悪いムードを完全になくすように心掛けました」と切れのあるスライダーなど、4種類の変化球をコーナーに決める。9回2死から二塁打を浴びたが、無四球1安打の好救援で、相手の反撃を断ち切った。
40人の1年生で、ただ1人メンバー入り。4月の練習試合で新人投手が、6試合に各2イニングずつ中継ぎで登板。木村は計12回をわずか1安打無失点とトップの成績を残した。春季地区予選からベンチ入りし、初先発した5月6日の仙台商戦では5回途中3失点。東北大会では花巻東(岩手)戦に先発し、6回6失点も、着実に経験を積む。木村は「運がいいだけです」と謙虚だが、入部直前の3月には父祝一さん(53)の紹介で石巻専修大の練習に参加し、準備を整えてきた。
177センチ、85キロのぽっちゃり体形で先輩には「ボブ」の愛称で親しまれる。見た目によらずスタミナもあり、佐々木順一朗監督(48)も炎天下の力投に「堂々とした投球がいいけど、連投もできるね」と評価した。「先輩と甲子園に行きたい」と話す木村が、経験を積んでさらに大きくなる。【由本裕貴】
[2008年7月13日12時47分 紙面から]
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