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大曲農高太田分校の夏終わる/秋田大会

大曲農高太田分校の9選手は、相手校歌を聞きながら涙する
大曲農高太田分校の9選手は、相手校歌を聞きながら涙する

<高校野球秋田大会:角館17-1大曲農高太田分校>◇12日◇1回戦

 部員9人で臨んだ大曲農高太田分校が、1-17の5回コールドで角館に敗れた。他部からの“助っ人”を借りず、けが人が出れば棄権という状況だったが何とか開幕にこぎつけた。初回にいきなり12失点したが、4回に1点を返し「野球部」としての意地は見せた。

 負傷者が1人でも出れば即、試合が終わる。そんなギリギリの戦いを終え、大曲農高太田分校のナインは顔をゆがめた。転校生の古屋隼人(2年)を入れれば選手は10人。だが古屋は規定で公式戦に1年間出場できない。「隼人のためにも勝ちたかった」と安達嵩主将(3年)。試合をやり遂げた安堵(あんど)感ではなく、悔しさで涙した。

 補欠に助っ人部員を入れることも可能だった。それでも斉藤真一監督(39)は「野球をやらせてもらっている環境があるから」と9人勝負を選んだ。専用グラウンドがなく町のグラウンドを借りて練習する。地域の支援に、部員が野球で恩返しする気持ちがあった。

 大会前にけが人が出れば棄権もあった。「けがには十分注意した。これまでためてきた分、今日は思い切ってやった」と安達主将。意地の1点ももぎ取り「今までで一番、一生懸命になれた」と胸を張った。【清水智彦】

 [2008年7月13日12時48分 紙面から]



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