常葉菊川7回コールド発進/静岡大会
<高校野球静岡大会大会:常葉学園菊川10-0聖隷クリストファー>◇13日◇2回戦
前年度優勝の常葉学園菊川は、10-0で聖隷クリストファーに7回コールド勝ち。打線が16安打と爆発すれば、エース戸狩聡希(3年)は6回3安打無失点と好投した。14日は静岡-静岡商など、2回戦16試合が行われる。
常葉菊川に強さが戻った。1回表、初陣の佐野心新監督(41)が「誰が何番でも一緒」と言う新オーダーがいきなりさく裂。先頭の酒井嵩裕遊撃手が三塁ベースに当たる内野安打(二塁打)で口火を切ると、3番町田友潤二塁手の右前適時打で先制。4番中川雅也右翼手(3年)が右翼フェンス直撃の二塁打で追加点を挙げた。2回以降も勢いは止まらず毎回の16安打。前田隆一主将(3年)は「楽しかった。みんなチャンスで結構打てた」と喜んだ。
投げては、エース戸狩が復調した。6回6奪三振で3安打無失点。センバツから続いていた不調を脱し、わずか1死球と持ち味の制球力が戻った。4回以降は打者9人でピシャリ。「(監督に)完封か無失点ならアイスクリーム(をあげる)と言われていた。バニラで疲れを戻したい」とおどける余裕が出た。
森下知幸前監督(47)が、週刊誌によるセクハラ報道で5月中旬から指導を自粛した。だが、この日の常葉菊川ナインは騒動の影響を感じさせなかった。打っても笑顔。打たなくても笑顔。連覇の重圧に押しつぶされたセンバツとは一転し、次々とガッツポーズが飛び出す。全国4強入りした昨夏と同様の明るい雰囲気がベンチに充満した。
大会直前、3年生16人はミーティングを行った。「勝つことより楽しむこと」と方針を立てた。帽子には「絆」(きずな)の文字を書き込んだ。前田主将は「負けてもいいから楽しもうと思ってやった。甲子園でも優勝したし」。伸びやかなプレースタイルを取り戻した常葉菊川。今後も気楽に勝ち進む気配だ。【斎藤直樹】
[2008年7月14日11時53分 紙面から]
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