金足農プロ注目の剛腕粉砕/秋田大会
<高校野球秋田大会:金足農9-0合川>◇13日◇1回戦
金足農が7回コールドの9-0で合川を下し、2連覇に好発進した。1回1死二塁で3番小松宗矢三塁手(3年)が右翼へ先制2ランを放ち口火を切ると、先発全員の毎回14安打で9得点。お家芸のバントも7つをきっちり決め、プロ注目右腕、合川・小林直哉投手(3年)を攻略した。
集まった約1万人の観衆が注目する中、小松宗がいきなり一撃を放った。「直球を狙っていた」と振り返った初球攻撃。右翼芝生席に飛び込む打球を見届けると、何度もガッツポーズを繰り返した。嶋崎久美監督(60)が「ウチで一番の長距離砲」という男が、打線に火をつけた。
苦い思いを胸に、小松宗は打席に立っていた。2年生の昨夏、県大会では背番5のレギュラーだったが、結果を残せず徐々に出番を失った。甲子園ではベンチを外れ「悔しかった。自分の練習不足が、そういう結果になった」。新チーム結成以降、甲子園でプレーしたい―の一心で練習した。その思いをぶつける夏の初打席初球の2ラン。「最高です」と笑った。
小松宗の本塁打に始まる14安打に「対策を十分、施した結果」と嶋崎監督。小林対策として、フリー打撃では3メートル手前から投手に投げさせた。この日は「高めのボール、外のスライダーを捨てる」ことに徹した。
お家芸の「バント攻撃」も忘れなかった。小松宗も「監督の指示に従って勝てるプレーを」と2打席目はバント。チームで7つの犠打を決めた。昨年に続くノーシードからのスタートだが嶋崎監督は「もう5つありますから。1段ずつ上っていけるよう頑張ります」と頂点を見据えていた。【清水智彦】
[2008年7月14日13時19分 紙面から]
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