<高校野球西兵庫大会:北条5-0日生学園三>◇16日◇4回戦

 北条旋風だ!

 2回戦で今春センバツ4強の東洋大姫路を撃破した北条が、4回戦では最速147キロ右腕、山林芳則(3年)を擁する日生第三に5-0と快勝。西兵庫大会のベスト8入りを決めた。

 「マシンを140キロに設定して、芯で合わせる練習をしてきた」と神田吉輝監督(52)は明かす。ただこの日、山林は変化球主体の投球だった。神田監督はすかさず、変化球狙いに指示を変更。これが見事に的中し、5回2死三塁から1番の上山慎太郎(2年)が三塁打を放ち先制。死球を挟んで3、4番の連打で一挙5点を奪った。

 東洋大姫路打線も完封したエース中村洋平(3年)が7安打完封だ。準々決勝では今春県大会王者の社と対戦する。中村は「社を倒せば、甲子園に1歩近づく。全力で戦う」とチームをけん引することを誓った。