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北海・平川監督、男泣きV/南北海道大会

ナインから胴上げされ、笑顔を見せる北海の平川監督(撮影・長島一浩)
ナインから胴上げされ、笑顔を見せる北海の平川監督(撮影・長島一浩)

<高校野球南北海道大会:北海6-0札幌一>◇19日◇決勝

 9年ぶりに南北海道代表を勝ち取った北海の平川敦監督(37)が、長いトンネルを抜け男泣きした。97年秋の就任後2度目の栄光だが、自ら育て上げた選手でつかんだ聖地の感慨は特別だった。駒大苫小牧の連覇を止め、新「北海時代」へOB指揮官が走りだす。

 胴上げが終わり、インタビューが始まると、こらえていた平川監督の目から涙がこぼれた。「勝って泣くのは生まれて初めて。長かったので…」。コーチを経て大西昌美前監督(51=現北翔大監督)から引き継いで11年目。つらく苦しい時代が、やっと終わった。

 多くのOBの期待を知っていた。マイクを向けられると「応援してくれたファンの皆さん、おめでとうございます」と大先輩、元ヤクルト若松監督が01年にリーグ制覇、日本一になったときの名文句を無意識に口をついた。

 夏の甲子園に全国最多33度目の出場を果たしたのは99年。主力の3年生は、ほとんどが大西前監督にあこがれて北海入りした選手だった。以後、足踏みが続くうちに全国最多は松商学園(長野=34回)に抜かれ、駒大苫小牧は先に全国制覇した。豪快な北海野球からスモールベースボールに転じた大西野球を受け継ぎつつ、駒苫の香田誉士史前監督(37=現鶴見大コーチ)の指導からも、良いものは積極的に取り入れた。

 だが、勝てなければ外野の声は止まない。選手も不安になる。昨秋の道大会初戦敗退後は「あれだけ練習したのに…」と、ナインの間に不信感も生じた。そんな危機を乗り越えてつかんだ優勝旗。「明けない夜はないと信じて頑張って良かった」。胸を張って聖地に乗り込む。

 [2008年7月20日11時38分 紙面から]



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