仙台育英・木村ピンチ断ち4強/宮城大会
<高校野球宮城大会:仙台育英5-0仙台>◇21日◇準々決勝
大会3連覇を目指す仙台育英が、1年生の投打にわたる活躍で、仙台を5-0で下し、ベスト4に進出した。0-0の7回1死二、三塁で、エース穂積優輝(2年)に代わり、背番号16の左腕・木村謙吾(1年)が登板。ピンチをしのぎ、その裏、先頭打者で三塁強襲安打を放ち先制のホームも踏んだ。
失点すれば、一気に王者が劣勢となる終盤の7回1死二、三塁のピンチ。迎える打者は、穂積から2安打している左の好打者・遠藤偉大(たけひろ)主将(3年)。仙台育英の佐々木順一朗監督(48)は、一瞬の間をおいて、穂積から1年生左腕の木村に代えた。177センチ、85キロの木村は、緊張高まる中でも、笑みさえ浮かべている。左打者へは外角ストレートでカウントを稼ぎ、2つの内野ゴロで見事に火消しした。堂々のマウンドさばきにも「本当は心臓バクバクなんです」と笑顔で話した。
直後の7回裏、先頭打者はその木村。三塁強襲安打で出塁すると、この回4安打3得点で、勝負を決めた。佐々木監督は「交代は悩んだが、木村の堂々とした態度をかっている。慌てた感じがしないのは、大したものだ」と話した。40人の1年生部員でただ1人ベンチ入りする木村は「メンバーに入ってしまえば先輩も後輩も平等」と語る。この度胸が、4強入りに導いた。
[2008年7月22日12時15分 紙面から]
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