智弁気迫突破阪口直撃耐えた/夏の甲子園
<全国高校野球選手権:智弁学園5-4近江>◇3日◇1回戦
智弁学園の阪口剛(3年)がアクシデントにめげず、149球を投げ抜いた。3点リードの9回1死、ライナーが右ひざを直撃。倒れ込み、しばらく立ち上がれなかったが、治療のため戻ったベンチで訴えた。「絶対に行かせてください」。右ひざにはボールの縫い目がくっきり。連打と押し出し四球で1点差に詰め寄られながら、2死満塁のピンチを「1点もやるつもりはなかった」と気迫で切り抜けた。
アクシデントは今夏2度目だ。奈良大会準決勝の登美ケ丘戦後、熱中症で病院に運ばれた。それでも翌日行われた決勝では1失点完投し、チームを甲子園へ導いた。智弁学園にとって、89年以降、夏の甲子園で9大会連続の初戦突破。頼れるエースを、小坂将商監督(31)は「阪口だったら投げ抜いてくれる」。気持ちの強さを信じていた。
試合後、車いすで現れた阪口は「当たった時は痛かったけど、投げているときは痛くなかった。勝てて良かった」。右ひざは06年冬に痛めて手術した個所。心配されたが、大阪市内の病院での診断結果は「軽い打撲で全治5~7日」だった。2回戦報徳学園戦へ「次に間に合うと思います」と力を込めた。
[2008年8月4日13時17分 紙面から]
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