白鴎大足利新藤860球力尽く/夏の甲子園
<全国高校野球選手権:清峰11-3白鴎大足利>◇6日◇1回戦
最後の夏は860球目を投げたところで終わった。白鴎大足利(栃木)の大黒柱・新藤将照投手(3年)は8回1死二塁から2本目の本塁打を浴びてマウンドを降りた。11失点。「最後まで投げたかったんですが…。2年の高井(俊幸)にはいい経験になったと思うんで」。降板を悔やみながら、主将として後輩の無失点救援をたたえた。
初回にいきなり3ランを浴びた。「外すつもりの内角速球を打たれました。でも失投ではありません」。168センチの小さな右腕は、言い訳をしなかった。栃木大会では6試合、54イニングを1人で投げ切った。投球数722球。この日の138球を加え、860球を投げ抜いた。
9回裏、志願してベースコーチを務めた。「グラウンドから声を出したい、と思ったんです」。そんな思いは届かず、3者凡退で試合は終わった。「あとは後輩がやってくれる」。常にチームの先頭に立った新藤が、後輩に後を託して甲子園を去った。【米谷輝昭】
[2008年8月7日7時9分 紙面から]
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