仙台育英は必勝リレー!/夏の甲子園
<全国高校野球選手権:仙台育英4-1菰野>◇8日◇1回戦
仙台育英(宮城)が4-1で菰野(三重)を下し、3年連続の初戦突破だ。主将の1番橋本到中堅手(3年)が5打数5安打、チームも毎回の13安打で4点。投げても県大会からの4戦連続完封リレーこそ逃したが、穂積優輝(2年)木村謙吾(1年)両投手の必勝継投で1点に抑えた。仙台育英は12日の2回戦で福井商と対戦する。
仙台育英の「パワー継投」が、甲子園でもハマった。それでも最後の打者を空振り三振に取ったリリーフの木村は苦笑いだ。9回に失策絡みで1点を許し、県大会からの4戦連続完封リレーを逃した。自身も夏初失点。「点を取られたくなかった。悔しい」と表情は厳しかった。先月29日の大阪入り後、電気マッサージ器を腹に当て腹筋を鍛えるなど元気いっぱいだったが「暑さに負けた」と木村。1週間が過ぎた6日から「気持ち悪い」と夏バテ気味だったという。
先発した穂積も6回に足がつった。大阪入り後に体重が85キロに増えるなど万全だったが、当初7日の第4試合の予定から、6日の降雨ノーゲームの影響でこの日第1試合に。急な朝型の生活に慣れず、前夜は3時間しか眠れなかったという。7回2死一、三塁で降板したが、佐々木順一朗監督(48)に「大丈夫」と目で合図し、エースらしく続投を志願していた。
穂積は昨年、昨夏までの大黒柱・由規(ヤクルト)からエースの心構えを授かった。「とにかく三振を取るよりは、打たせて打ち取ることを心がけろ」。この日の最速は143キロ、三振は3つ。だが勝負球をコース低めにつき打たせた。完封にもこだわりはない。失点直後、謝りに来た木村に「そんなことはいい。自分の投球をしろ」と話した。完封や三振より、勝つことに目を向けていた。
県3回戦から続く6戦連続の2人でのリレー。昨夏、甲子園表示史上最高の155キロをマークした由規さえできなかった完封の、1歩手前まで迫った。完封を逃しても自責は0。佐々木順一朗監督(48)は「想定していた中の一番いい試合」と評価した。勝利に「今日は安心して眠れる」という穂積と対照的に、「次は完封リレーしたい」と鼻息を荒くする木村。昨年までの豪腕とは違う2人で、96年以来の夏2勝をまず取りに行く。【清水智彦】
[2008年8月9日12時48分 紙面から]
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