聖光学院4季連続の貫禄/夏の甲子園
<全国高校野球選手権:聖光学院9-2加古川北>◇8日◇2回戦
聖光学院(福島)は9-2で加古川北(西兵庫)に快勝し、2年連続の初戦突破。初回に菅野修平左翼手(3年)の3点適時三塁打で先制するなど打線が爆発し、4季連続甲子園出場の底力を見せつけた。聖光学院は13日の3回戦で市岐阜商と対戦する。
“アウェー”の空気を切り裂いた。初回2死満塁。6番の菅野が打席に立った。加古川北は春夏通じて初陣といえ、甲子園がある兵庫県内の「地元校」。ストライクを奪われると、内野席からも大きな拍手がわく。そんな重圧を、フルスイングで振り払った。フルカウントからの内角直球をとらえた打球は右翼手の頭上を越え、菅野は一気に三塁に到達。声援を送ってくれる一塁側アルプススタンドに向けて拳を突き上げた。
菅野 シンプルに、ただ来た球を打ちました。歓声? 気にならなかったです。慣れてるので。ここが甲子園なんだなと、思っただけです。
07年センバツから自身4度目の甲子園で、冷静にバットを振り抜いた。この一打で、ナインにも火が付く。相手守備のミスと犠飛などで4回までに7得点。さらに1点を追加した6回には、2死から黒羽剛広主将(3年)が右翼へのソロ本塁打でとどめを刺した。
俊足のリードオフマン菅野だが、県大会では打率1割4分3厘と不振。代わりにこの日、1番に起用されたのは、前日7日の練習中に打球を顔面に受け、鼻骨を骨折した安田将司三塁手(3年)だった。実は安田は、優勝した昨秋県大会の初戦でも打球を顔に受けていた。それだけに斎藤智也監督(45)は「験も担ぎました。『大当たり』ということで」と笑った。
昨夏は3回戦で準優勝校の広陵(広島)に敗北。今春は優勝校の沖縄尚学に接戦で負けた。菅野や、この日は無安打も痛みに耐えて試合に臨んだ安田は4季連続甲子園出場のメンバー。全国屈指の強豪校との戦いを経験してきた選手が中心となり快勝した。菅野は「まだまだこれからです。全国制覇を目指しているので」と語る。3回戦の相手、5年ぶり4度目出場の市岐阜商戦でも、4季連続の経験と自信と実力を見せつける。【由本裕貴】
[2008年8月9日12時48分 紙面から]
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