報徳2試合連続サヨナラ勝ち/夏の甲子園
<全国高校野球選手権:報徳学園5-4智弁学園>◇10日◇2回戦
報徳学園(東兵庫)は延長10回5-4で智弁学園(奈良)を下し、2試合連続のサヨナラ勝ちだ。4-4で迎えた延長10回裏無死満塁で、氏家大輔内野手(3年)が左翼にサヨナラ犠飛。27年ぶりの16強入りを決めた。
氏家は「きょうも勝ったよ!」。空に向かって、叫んだ。打席に入る前、氏家はズボンのポケットに手をやった。両親を囲む家族の写真が入れてあった。勇気をもらい、初球を振り抜いた。ナインにもみくちゃにされながら、氏家は青い空に舞うチョウを探した。
6月28日に開幕した東兵庫大会の最中、白いチョウを何度も見た。3日の甲子園1回戦の6回、同点弾を放ったときも、チョウが見えた。「パパが来てくれているんやね」。母千恵子さん(46)とそう話すようになった。
5月23日、父哲二さん(享年48)が膵臓(すいぞう)がんで亡くなった。「ヒットは自分の力で打つと思っていました。今は父が打たせてくれているんだと思います。でもきょうのことはきょうで終わり。先がありますから」。27年ぶりの夏の頂点へ。戦いはこれからだ。【堀まどか】
[2008年8月11日8時39分 紙面から]
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