19歳のブラジル人留学生、本庄一(埼玉)・奥田ペドロ内野手(3年)が2年連続の夢舞台へ踏み出す。昨夏の甲子園では初戦の開星(島根)戦でバックスクリーンにサヨナラ本塁打を打ち込んだ。春も県大会まで7割7厘の長打率を誇ったポイントゲッター。しかし「長打よりチャンスを生かす安打を見てほしい」と勝利への思いをにじませる。故郷サンパウロで脳腫瘍(しゅよう)を患う母ローザさん(56)や須長三郎監督(52)のためにも、目指すは全国制覇。県大会にとどまるつもりはない。