<高校野球兵庫大会>◇16日◇2回戦

 近畿NO・1捕手が能力全開だ。伊丹西(兵庫)鎌戸亮如(りょうすけ)捕手(3年)が走攻守で大活躍。吉川を10-0で下し、初戦を突破した。初回2死から中越え三塁打を放ち、相手投手の暴投で先制のホームイン。守っては3回無死一塁で、捕前へのバンドを素早く二塁に送球し、一塁走者を封殺した。走っては3回無死一、二塁の二塁走者で、相手捕手の二塁けん制の間に三盗に成功。4点目につなげた。

 大前淳監督(37)が「10年伊丹西で指導して一番の捕手」と言う。172センチ、75キロと小柄だが、通算25本塁打、50メートル6秒1、二塁送球は最速1・71秒とプロ並の数字を誇る。初戦突破の立役者だが「3回の2度目の打席でぼくが打って10点目を取っていれば、投手を楽にしてやれたのに」とどん欲。昨夏は激戦の東兵庫大会で8強。この夏はより上を目指す。【堀まどか】