<高校野球神奈川大会>◇19日◇3回戦

 東海大相模の2年生右腕、一二三(ひふみ)慎太が磯子工戦で7-0、7回参考のノーヒットノーランを達成した。与四球2も99球11奪三振。「プレーしている時は意識してなかったけど、終わってから安打がないと気がついた」と、集中力で快挙を呼び込んだ。

 序盤は直球がシュート回転し、1、2回に四球を出した。門馬敬治監督(39)から指摘を受け、2回以降は体が開かぬように修正した。リリースが安定し、球がきれいに縦回転し始めた。「真っすぐはいつもよりいっていた」。3回の3者連続三振で波に乗ると、以降は1人の走者も出さなかった。

 父親の実家がある熊本県に由来する珍しい名字。「普段は名前だけが目立っちゃうんです」と苦笑いする。この日の快投で今後は投球に注目が集まるはずだ。