<高校野球栃木大会>◇20日◇3回戦

 プロ注目右腕、栃木工・中田智暁(3年)の快投が続く。この日は初回の1点を守り、宇都宮清陵を3安打で完封し、1-0で勝利した。最速144キロを計測し、12三振を奪った。中田は「最後?

 三振を狙いました」。9回は、3者三振で締めくくった。

 力の投球を見せつけながら、変化球で打たせる投球も披露した。13のゴロがその表れだ。日向野久男監督(47)は「以前はパスボールを恐れて、低めにスライダーを投げられなかった。この大会では捕手との信頼関係がしっかりしてきた」と成長ぶりを口にした。これで3試合、18回1/3を無失点。次戦は22日、春の王者作新学院が相手だ。中田は「自分の投球をすれば打たれる気はしない」と言い放った。