<高校野球愛知大会>◇21日◇3回戦

 愛工大名電はプロ注目右腕余語(よご)充(3年)の11奪三振2失点完投、誉を5-2で破った。

 シード校の愛工大名電がプロ注目右腕・余語の力投で初戦(3回戦)を突破した。力強いフォームから11奪三振。直球は自己最速にあと2キロまで迫る142キロを計測した。2失点完投を「思い通りにいかない部分もあったけど、抑えることができた」と振り返った。実力が接近している4人の投手陣の中、背番号1を託されている。責任を果たしたエースに倉野光生監督(50)も「軸になる投手が完投して2点に抑えてくれた」と収穫を強調した。

 8回の失点は誉の同姓の4番余語に許した2ランだった。幼稚園から中学校まで同じだった幼なじみ。同姓のよしみで花を持たせた訳ではないが「アイツなら、あの甘い球は打つ」。勝ち上がるための親友からの熱いゲキとして、反省材料に数えた。打線も2ケタ10安打と結果を出した。2年ぶりの甲子園へ、優勝候補の一角が好発進した。