<全国高校野球選手権:日本文理2-1県岐阜商>◇23日◇準決勝

 県岐阜商(岐阜)は53年ぶりの決勝進出はならなかった。今夏初の2連投となったエース山田智弘(3年)は10安打されながらも2失点で踏ん張った。1回以外は毎回走者を背負いながら粘りの投球を見せたが、打線が山田の力投に応えられず最終回に1点返すのがやっとだった。PL学園、帝京といった優勝候補を破り、2本塁打を放つなど投打で活躍したエースは充実感でいっぱいだった。「甲子園は楽しかった。甲子園で負けたのを心に置いてこれからは制球力をつけたい」とこれからの課題を挙げ、進路については「夢はプロだけど、進学して4年間で野球の技術を磨きたい」と話した。藤田監督は「非常に悔しいが山田はよく粘ってくれた。胸を張って岐阜に帰りたい。完全復活といえるように、また頑張っていきたい」と笑顔だった。