<高校野球南北海道大会>◇4日◇小樽地区代表決定戦

 北照がエース又野知弥投手(3年)の完封&15奪三振で、春夏連続甲子園に向けた第1関門を突破した。打線は沈黙したが、主戦は倶知安打線を2安打と寄せ付けなかった。自慢のスライダーに加え、直球の制球も抜群で面白いように奪三振を重ねた。毎回奪三振の好投に「僕がしっかり抑えようと思った。スライダーを振ってくれて楽に投げられた」と振り返った。

 今春のセンバツ甲子園で右手親指を負傷。その影響からか、春季大会では微妙な制球、キレに影響が出ていたが、河上敬也監督(51)は「今日のような投球なら南大会でも抑えることができる」とほめた。それでも又野は「今日は通過点だと思って、もっといいスライダーを投げられるようにしたい」と貪欲(どんよく)だった。