<高校野球東東京大会>◇15日◇3回戦

 修徳のエースで4番三ツ俣大樹投手(3年)が、両足のけいれんで退場するアクシデントに見舞われた。

 足立西を7回コールド9-2で退けたが、試合中にベンチ、神宮が騒然となった。異変が起きたのは6回の投球練習中。右ふくらはぎを触ったりアキレス腱(けん)を伸ばすなど、明らかに右足に異常が見られた。先頭打者への1球目はベースの手前でワンバウンド。鳥山泰孝監督(34)から交代を告げられ、遊撃に入った。直後、二遊間を抜ける当たりを追うと、足が限界に達してしまった。両足がつり、あおむけに倒れ込んだ。その場で手当てを受けたが回復せず、担架に乗せられ退場した。プロ11球団28人のスカウトが見つめる中、1回に右中間を破る先制の適時三塁打を放った。しかし3回裏に右越え2ランを浴びるなど、5回0/3を3安打2失点と精彩を欠いた。

 負傷交代という思わぬ形で初戦を終えた三ツ俣は「最初、投球練習で、ピキッときて、打球を追ったら…」と悔しそう。普段から毎日1時間ほど、入念にストレッチをするなどケアは入念に行うタイプ。「大会の最後まで1人で投げ抜くつもりだった」と言うように過剰な責任感が身体に影響したようだ。日本ハム今成スカウトは「評価は変わらないが、足が心配だなあ」と話した。しかし大事には至らず、試合後に病院でマッサージを受けると回復し、学校に戻り練習にも参加。18日の4回戦(対足立学園)では、プロ注目の実力を見せつける。【茶木哲】