<高校野球大阪大会>◇18日◇1回戦

 今秋ドラフト候補の履正社・山田哲人遊撃手(3年)が1回戦・淀川工科戦で、8回サヨナラコールド勝ちを決める高校通算30号を放った。メジャー2球団を含む10球団17人のスカウトが見守る前で、中押しの2点適時三塁打とサヨナラ弾の2安打4打点。5歳年上の先輩、オリックスT-岡田ばりの長打で「T-山田」をアピールした。

 5-0の6回2死満塁で迎えた前打席、初球を強振も左翼スタンド手前で失速して左飛どまり。「あそこで仕留めなければいけなかった」とくちびるをかんだ。再び巡った絶好機を逃すわけには行かなかった。内角低めのストレートをとらえ「少し詰まったけれどシンに当たりました」。大阪大会の最多本塁打は95年PL学園・福留孝介(当時3年=現カブス)の7本で、2年夏のT-岡田は5本を記録。この日、夏1号をマークした山田は「あと5本は打ちたい」と先輩超えを目標に、打って走って守り続ける。【堀まどか】