<高校野球神奈川大会>◇18日◇2回戦

 東海大相模が横浜立野を10-1で下した。

 センバツに出場した東海大相模のエース、一二三(ひふみ)慎太投手(3年)がサイドスローに変身して公式戦に初登場した。国内6球団8人のスカウトが見守った中、横浜立野相手に先発し、4回を3安打1失点で投げ終えた。最速は139キロで、奪三振4。初回の1失点は失策が絡み、自責点は0だった。一二三は「サイドにして1カ月ちょっと。公式戦は初めてで緊張した」と振り返った。

 NO・1右腕、優勝候補筆頭と期待されたセンバツは、実力を発揮できないまま初戦で消えた。立ち直れないまま迎えた5月、気分転換で試した横手がしっくりきたという。球速は上手投げの最速が149キロで、横手では146キロ。課題だった与四球も減り、最後の夏を横手投げにかけると決めた。一二三は「今年は全部、自分が投げるつもりでいく」と強気だ。変身した右腕の、リベンジの夏が始まった。