<高校野球茨城大会>◇24日◇準々決勝

 古豪水戸商がまたも優勝候補を撃破した。「1年生コンビ」の活躍で水戸桜ノ牧に9-2の7回コールド勝ちし、02年の準優勝以来8年ぶりの4強入りを果たした。野沢哲郎監督(33)は、23日の常総学院戦で9番だった原田大輝内野手(1年)を1番に起用。その原田が5打数4安打2得点と期待に応えた。野沢監督は「調子の良い選手を使う。(原田の出塁で)チームが乗りましたね」と満足げだった。

 春季大会の常総学院戦(5-2)で決勝3ランを放った4番山口大樹内野手(1年)は4回、二塁手が反応できないほどの右前適時打を放った。高校入学から4カ月足らずで13本塁打の大砲も存在感を示している。野沢監督が「上手だから試合に出てる」と実力を認める2人は「チームが勝てるように貢献したい」と口をそろえた。昨夏Vの常総学院、準Vの水戸桜ノ牧と強豪を突破した。00年以来の夏の甲子園まであと2勝。水戸商の勢いは止まりそうにない。【今井恵太】