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東海大・一二三“四強”/神奈川大会

東海大相模・一二三は大城捕手とハイタッチ(撮影・鈴木正人)
東海大相模・一二三は大城捕手とハイタッチ(撮影・鈴木正人)

<高校野球神奈川大会>◇26日◇準々決勝

 横手投げに変身したプロ注目右腕、東海大相模・一二三(ひふみ)慎太投手(3年)が春夏連続の甲子園にあと2勝と迫った。巨人が異例のスカウト8人を送り込む中、慶応相手に最速146キロをマークし、10安打を浴びながら2点に抑え、6-2で勝利した。

 9回裏2死三塁。4点のリードを背にマウンドに立つ東海大相模・一二三にはまだ余裕があった。慶応最後の打者に投じた初球は141キロを記録して、中飛に打ち取った。一二三は「今日は最初から9回投げ抜くことを考えてたんで。前半は抑えました」と4強入りを決めた投球を語った。

 中1日。準々決勝は打たせてとる投球に徹した。そこには完封勝利を挙げた鎌倉学園戦(5回戦)の反省があった。好調を自覚して速球を投げ続け、結果的に抑えたものの後半にスタミナ切れした。この日は直球も140キロ未満に抑え、スライダーに前回投げなかったチェンジアップを加えた。5回以外は毎回走者を背負い、6四死球に被安打は10。奪三振も7ながら、要所では力を込めた直球を投じた。5回に144キロ、6回に146キロをマークした。

 バックネット裏には日米のプロスカウトが陣取り、巨人は1球団では異例といえる8人が訪れていた。抑えた投球にも、評価は変わらない。山下スカウト部長は「球の精度も、キレもある。プロに行くなら上位で消える」と話した。

 慶応は2年前の90回記念大会の北神奈川大会決勝で敗れた相手だった。当時の主将だった大田泰示(現巨人)から試合前、激励の電話が入った。「頑張れよ」のひとこと。大学日本代表との壮行試合出場のため球場には来られなかったが、一二三は当時大田から託された帽子を持参した。「投げて打って、みんなを勇気づけるのが相模のエース」という。先輩の思いも胸に秘め、大黒柱のエースが甲子園にあと2勝と迫った。【鎌田良美】

 [2010年7月27日9時2分 紙面から]


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