大阪大会 優勝記事
最終切符は履正社13年ぶりV/大阪大会
- 履正社対大体大浪商 甲子園キップを手に入れた履正社・飯塚(右端)は両手を突き上げ笑顔を見せる(撮影・岡潤一)
- Vへの足跡
-
履正社Vへの足跡 1回戦 8-0 淀川工科 2回戦 15-2 摂津 3回戦 9-0 大冠 4回戦 8-7 PL学園 5回戦 8-0 生野工 準々決勝 10-3 交野 準決勝 10-0 近大付 決勝 3-0 大体大浪商
<高校野球大阪大会:履正社3-0大体大浪商>◇8月1日◇決勝
履正社が3-0で大体大浪商を破り、13年ぶり2度目の出場を決めた。飯塚孝史投手(2年)が公式戦初完封。味方も美技で2年生右腕をもり立てた。高校通算30本塁打のドラフト候補、山田哲人遊撃手(3年)がいよいよ甲子園デビューする。これで49代表校が出そろい、4日に組み合わせ抽選、7日に開幕を迎える。
最後に笑ったのはT-山田だった。夏空に人さし指を突き上げ、49番目の代表をつかんだ履正社ナインが1つになる。「うれしい。本当にうれしい。優勝は、イメージしていた通りでした」。戦国・大阪の頂点に山田が立った。
決勝の大一番。1回戦から続けてきた連続打点は7試合で途切れた。それでも大会通算8試合で1本塁打、13打点、打率4割1分4厘。大阪を代表するドラフト候補として、胸を張って甲子園にデビューする。
春までは進学に備え「勉強、頑張らな」と受験の準備に励んでいた。それが5月になるころ、両親に「プロに行きたい」と進路変更をきっぱり伝えた。夢を追う決意を岡田龍生監督(49)にも打ち明けた。「お前が頑張れば甲子園に行ける。お前自身のためにも、頑張れ」と言われた。今をときめく先輩のT-岡田(オリックス)も甲子園には届かなかった。全国の舞台に立てなかった教え子の無念を知るからこそ、岡田監督は山田を叱咤(しった)。3回戦で熱中症にかかり、体重が6キロも減る体調不良にも耐え、期待に応えた。
「甲子園で対戦したい相手は島袋投手。興南に打ち勝てたら」と春夏連覇を目指す強力打線、島袋と競う夏。甲子園で、また山田は大きくなる。【堀まどか】
[2010年8月2日 紙面から]
◆履正社 1922年(大11)に大阪福島商として創立され、40年(昭15)に履正社中(旧制)、55年に大阪福島商となり、83年に現在の校名になった。普通科だけで生徒数は1328人(女子324人)。野球部は創立と同時の創部で、部員数は52人。甲子園出場は過去夏1度、春2度。主なOBに元阪神益山性旭(せいきょく)、オリックス岸田護、同T-岡田ら。所在地は豊中市長興寺南4の3の19。小森重喜校長。
大阪大会
優勝 | 参加校 | 組み合わせ表 | 春季大会優勝校 | 昨夏代表校 |
---|---|---|---|---|
履正社 (13年ぶり2度目) |
186校 | 3回戦までの組み合わせ[PDF] 4回戦以降の組み合わせ[PDF] |
履正社 | PL学園 |
- 肩マーク規定抵触?佐渡から島消えた [27日08:21]
- 甲子園歴史館でセンバツ特集展 [24日15:42]
- 北海・玉熊 監督信頼「佑特権」 [23日12:32]
- 北海 浜松合宿帰道「走攻守」手応え [22日11:25]
- 静清・南フェースガードで練習復帰 [18日11:40]