山口

優勝を決め歓喜する南陽工ナイン

Ｖへの足跡

南陽工Ｖへの足跡
１回戦	８－０	防府商
２回戦	４－１	桜ケ丘
３回戦	１１－０	柳井学園
準々決勝	７－１	下関中央工
準決勝	１１－１	高川学園
決勝	３－２	防府

＜高校野球山口大会：南陽工３－２防府＞◇７月２７日◇決勝

　「津田２世」こと、南陽工の最速１４４キロ右腕岩本輝（３年）が投打に活躍し、４年ぶり３度目の夏の甲子園出場に貢献した。延長１０回を投げ抜き防府を２失点に抑えた。

　広島で「炎のストッパー」として活躍した同校ＯＢの故津田恒実さん（享年３２）にあこがれて進学したという岩本は、津田さんの座右の銘「弱気は最大の敵」を胸に刻みながら踏ん張った。優勝した瞬間、両手を天に突き上げこん身のガッツポーズ。「（津田さんは）心の支えです。自分を信じ、強気で行きました。甲子園では津田さん以上に活躍したい」と声をはずませた。

　［2010年７月２８日　紙面から］

◆南陽工　　１９６２年（昭和３７）創立の県立校。全日制の機械システム科、電気科、応用化学科があり、生徒数４３７人（女子１０人）。野球部は６３年創部で部員は８８人。甲子園は春４度、夏は２度出場。卒業生は故津田恒実さん（元広島）椎木匠（元西武）らがいる。山口県周南市温田１の１の１。竹内敏幸校長。