エンゼルス大谷翔平投手(24)が、日本人選手では4人目、01年のイチロー以来17年ぶりの新人王を獲得した。

ベーブ・ルース以来となる二刀流のインパクト、投打で残した成績はもちろん、いつでも全力疾走する姿も印象的だった。大谷以外のメジャーリーガーで、あれだけ全力疾走する選手はいるのかと目をこらしていると、1人発見した。ドジャースのリッチ・ヒル投手(38)だ。

ドジャースはナ・リーグに所属しており、先発のヒルが打席に立つことも多い。セーフティーバントを試み、凡打になっても常に全力疾走。決して足は速くない走り方だが、一生懸命走る姿にファンからも温かい声援が送られる。10月のポストシーズン中には、バントをして一塁に走っている時、一塁へ送球されてきたボールを左手で払おうとするそぶりすら見せたこともある。実際、左手にそのボールが当たっていたら、左腕の投手には致命傷となる可能性が高いが…。

ナ・リーグ優勝決定シリーズの第4戦、同点とされて降板した後には、ベンチでハイチュウが入ったケースを上下に思い切り振り、悔しさをあらわにした。同点とされて怒りが収まらないのか、そのケースも蹴り上げ、ドジャースベンチにはハイチュウが散乱した。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」(https://www.mlb.com/cut4/rich-hill-destroys-all-the-candy-in-the-dodgers-dugout/c-297991514)でも紹介され、反響を呼んだ。

普段の見た目や話しぶりから、温厚な性格のように見えるヒルだが、ハイチュウを散らかしたことについて「熱中すると(感情が)出てしまうんだ」と苦笑いを浮かべて振り返った。ポストシーズンの戦いでは、レギュラーシーズン以上に白熱することが多い。選手のガッツポーズは、いつも以上にド派手になる。破格のパワーやスピードだけでなく、ハッスルするメジャーリーガーのプレーも見応えがある。