前回、マックス・シャーザー投手がナショナルズと7年総額2億1000万ドルという大型契約を結んだことを紹介した。
この件をきっかけに、スポーツに関する様々なデータについて分析、紹介しているサイト、Sportracが興味深い記事を掲載している。それによるとシャーザーはMLBで41番目の総額1億ドル超えの選手なのだという。
1位はマーリンズのジャンカルロ・スタントン外野手の13年総額3億2500万ドルで、2位はヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手だ。
41人の内訳だが、19人が内野手で、12人が投手、9人が外野手、1人が捕手となっている。内野手、投手の評価が高く、優れた選手は貴重と認識されているということだろうか。
さらに平均年俸が2000万ドルを超えている選手は27人おり、うちスタントンとドジャースのクレイトン・カーショー投手の2人は3000万ドルを超えているからすごい。
気になる日本人選手だが、唯一ヤンキースの田中将大投手が7年総額1億5775万ドルで19位にランクインしている。
さらに興味深いのがNFL、NBA、NHLのいわゆるアメリカ4大プロリーグとの比較だ。
41人というのは4リーグのなかで圧倒的に多いのである。1億ドルを超えている選手はNFLで10人、NBAで4人、NHLで3人しかいないのだ。
例えばNFLで2014年1年の年俸が一番高かったのはアトランタ・ライオンズのQBマット・ライアンで2450万ドルだが、これはMLBでは8位にすぎない。
またNBAクリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズは2014ー15シーズンに2064万4400ドルを稼ぐが来年これ以上もらう選手はMLBに24人もいる。
さらにジェームズは2003年以降総額1億4660万ドルを受け取ったが、同じ期間にアレックス・ロドリゲスは倍近い2億7270万ドル稼いだ。
一方NHLで平均年俸が一番高いのは950万ドルのワシントン・キャピタルズのアレクサンドル・オヴェチキンだが、これはMLBでは129位だということである。
いかにMLBが繁栄しているかこうした数字からわかるのではないだろうか。