レンジャーズ藤川球児投手(34)がキャンプ初のフリー打撃登板を行い、「去年より全然いいですね」と手応えをつかんだ。バックネット裏からダニエルズGMが見守る中、打者5人に対して24球を投げ、安打性の打球はゼロ。一昨年に受けた右肘靱帯(じんたい)再建手術から順調に回復の道を歩み続けている。

 この日のテーマは「いいところに腕を出して、フォームを大事に、けがをしない」こと。前回のブルペン投球とは違い、今回は「いい疲労感がある」。打者の反応は二の次だったが「1球も前に飛ばなかったのはよかった」と満足の様子だった。マウンドに上がれば、けが再発を恐れる不安感に襲われることも少なくなった。「自分の想像している状態よりはるかにいい。(意識として)肘の故障明けというのを早く自分の頭の中から切り離したい」と先を見つめた。