カブス和田毅投手(34)がシート打撃に登板し、今季から投入予定のカットボールに大きな手応えをつかんだ。のべ16人と対戦して3安打3奪三振2四球。多くの首脳陣や報道陣に見守られ「力が入っちゃった」と苦笑いしたが、狙い通りに攻めたのが若手有望株との対決だった。

 右打者ラッセルをカウント2-2に追い込むと2球連続で内角カットボールをファウルさせ、最後は外角球で空振り三振。「カットを意識して体を開いてくれれば(次は)チェンジアップじゃなくても外のツーシーム、ストレートでいい。カットが1つ増えるだけで配球の数が数段増える」と実感。ラッセルが「詰まらされたよ」と振り返れば、捕手カスティーヨは「投球の幅が広がる」と太鼓判を押した。直球、ツーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップに加わる6種類目の球が、先発ローテ定着のカギとなりそうだ。(メサ=佐藤直子通信員)