レンジャーズのダルビッシュ有投手(28)が今日17日(日本時間18日)、トミー・ジョン手術と呼ばれる右肘靱帯(じんたい)修復手術の日を迎えた。執刀医は、同手術一番の権威ジェームス・アンドリューズ医師。投手が手術後メジャーに復帰する確率は米国の昨年のデータで80%を超えているが100%ではない。ダルビッシュはリスクが伴う手術を控えた16日、自身の公式ブログで心境を長文でつづった。

 プロ入りから10年の自身の足跡を振り返り「ファンの方々に見せてきたいろいろな姿も全てこの右腕があったからこそでした。その右肘の靱帯と共に生きるのも今夜が最後です」と、感傷的な言葉で心情を表現。「復帰までは1年になります。帰ってこられない可能性もあるのです。ただ強がりではなく不安も怖さもありません」「自分は生まれ変わってもまたこの靱帯と一緒になりたいです。今までありがとう」など、複雑な思いをにじませた。

 手術はフロリダ州ペンサコラの病院で行われ、ブログによると、右手首の腱(けん)を肘に移植するという。復帰までは通常12~15カ月といわれ、投球練習は通常手術から18週目に開始。長く厳しいリハビリが待ち受けているが「絶対妥協はしません」と決意と覚悟も表明した。