米ワシントンで4日開かれた大リーグ、ナショナルズとヤンキースのオープン戦で、日本人オペラ歌手の田村麻子さんが米国歌を独唱した。これに先立つ始球式は、佐々江賢一郎駐米大使が務めた。

 12日までワシントンで開催中の「全米桜祭り」にちなんだイベントの一環。和服姿でゆっくりと表現力豊かに歌い上げた田村さんに客席からは大きな拍手が送られ、「素晴らしい」「ありがとう」と声が飛んだ。

 田村さんは京都府出身。現在はニューヨークに在住し世界的に活躍している。「このような大舞台で日本人が米国歌を歌えるのはめったにないこと。日本の若者が海外に出てみたいと思うきっかけになればうれしい」と話した。