マーリンズ・イチロー外野手(41)が、メッツ戦の7回1死無走者で代打で出場し、今季初の三塁打を放ち同点のホームを踏んだ。

 相手の2番手モンテロから、ファウルなどで粘った後の9球目をとらえ、右中間を破る大きな当たりがフェンスに跳ね返る間に俊足を飛ばして三塁まで駆け込んだ。次打者ゴードンのニゴロの間に本塁に突っ込んむと二塁手がホームに送球したため一瞬ちゅうちょしたが、ホームに頭から滑り込んで捕手とクロスプレーとなり、最初はアウトと判定された。マーリンズがこれにチャレンジを行い、5分44秒という長いビデオ判定の結果、セーフに翻った。

 イチローにとっては今季3得点目。長打は今季初で、代打での長打はメジャーではこれが初となる。

 チームは同点に追いついた7回の裏に再び勝ち越され、敗戦した。

 イチローはクロスプレーで判定が翻ったことについて「いやー、参りましたね。ボールがそれたのが見えたので(突っ込んだ)ということです。いや、だって諦めたら絶対無理だからね、うまくいかない。気持ちが切れたら終わりだ」と話した。