マーリンズのイチロー外野手(41)が、フィリーズ戦に急きょ「6番左翼」でスタメン出場し、今季初のマルチ安打を記録した。当初はイエリチが「5番左翼」で名を連ねていたが腰痛が再発し、試合開始直前にスタメンが入れ替わった。イチローは2回に左飛に倒れた後、2-1の5回先頭で左前打を放ち、同点のホームイン。6回1死一塁でも左前打を放った。8回は左飛に倒れ、4打数2安打1得点だった。2本目の安打でメジャー通算2851安打となり、ジェシー・バーケットを抜いて歴代単独44位に浮上した。打率は2割5分9厘。イエリチが少なくとも数日間は離脱する見通しで、イチローは明日以降もスタメン出場が濃厚となった。

 チームは5回に一時逆転したが投手陣が崩れ、5連敗した。

 イチローは「(スタメンを言われたのは)6時半(試合開始約30分前)だったかね。今日はさすがに気持ちの準備はできてなかった状態ですね。まあでも、体はできているから何とかなる」と話した。