米大リーグ機構のマンフレッド・コミッショナーは23日、2020年東京五輪の実施競技に野球が復帰しても、大会期間中にリーグを中断しない考えを明らかにした。

 同氏はAP通信の取材に「五輪はレギュラーシーズンの真っ最中で、日程的に難しい面がある」と語り、大リーガーの五輪派遣に消極的だった前任のセリグ氏の方針を踏襲することを強調した。

 野球とソフトボールは開催都市の提案による追加種目の有力候補に挙げられるが、試合時間の短縮やトップ選手の出場などが課題となっている。マンフレッド氏は「野球が盛んな国での五輪で競技復帰するのはいいことだが、長期間にわたって(競技種目であること)の約束なしに実施するのは過ちではないか」と指摘した。

 野球が最後に実施競技だった北京五輪では、日本からはトップ選手が出場したが、大リーグのベンチ入り25人枠の選手は派遣されなかった。